Tuesday 24 November 2015

on the front page

一面に掲載されていてびっくり

ネパール地震の被害調査でドローン活躍 on 中日新聞(11/23)



さぁて、言いっぱなしで終わらないように頑張らなきゃ!

precise point positioning

通常、ウチでやっているGPS観測は、基準局を設置、データを連続記録し、この間、移動局で歩き回ったりベンチマーク(ボルトを打った動かないポイント)を測ったりします。

どんなにお高いGPSでも、単独で測っている以上、10m程度の誤差があります。
スクランブルが解除された最近は数mまで精度が上がっているようですが。

なので、動かない、と期待されるベンチマークを測ることで、異なる時期のデータを重ね合わせることができます。

だから例えば、「単独測位で南極氷床の流動が、、」な~んて言っている人の話は眉唾で聞いておくべきです。誤差の評価と得られた結果の比較をきちんとした上でなら別ですが。

ですが、今回のネパール大地震のように、基点自体が動いちゃってるかもしれない時は、このやり方が通用しません。

また、相対的な精度が確保されていれば研究上は十分とはいえ、できるだけ正確な位置情報で解析、後々に残しておきたい、というのが正直なところ。

こんな要望に応えてくれていたのが通称「PPP」、precise point positioningというウェブサービスでした。


あっ、しれっと「disabled」とかになってるし。。。

ここにRINEX形式に変換したGPSデータ(通称oファイル)を圧縮してメールで送ると、しばらく後にかなり正確な位置情報が送られてくるという、優れたサイトでした。

が、2013年の夏にサーバーがダウン。一年以上サービスが停止したままでした。最近復活しているのに気付き、今回のネパール調査のGPSデータを放り込んでみましたが、なぜかエラーメッセージがかえってきてしまいました。


困ったなぁ、、と思っていましたが、北大のM君に良いサイトを教えてもらいました。

Precise Point Positioning on Natural Resources Canada



ユーザー登録が必要ですが、RINEX形式を圧縮したファイルをアップロードすると、一分もしないうちに結果がメールで届きました。

複数の日に同じ場所で観測した結果を比較しても、誤差数cmとかなり良い感じです。

Monday 23 November 2015

water rocket world record

これ、ビデオを高機能にして、落ちてくるときに滑空するようにすれば、いろいろ使えるんじゃないかなぁ、、、

UCT team smashes eight-year water rocket world altitude record on UoCT




Sunday 22 November 2015

a young climber

東京オリンピックにクライミングが入るかどうか、この娘にかかっているといっても過言ではありません。

最も影響のある10代 in Time




Watch: Video Profile of Ashima Shiraishi on Climbing



でもね、最近クライミングジムも混み混みだし、これ以上人気出ないで欲しいなぁとも思ったりしてます。

最近アップされたこちらの動画もすごい



なんかもう異次元だな。。

Saturday 21 November 2015

minions

ネパール調査の機内映画で鑑賞しましたが、、、



ペンギンズ並にツボりました。

500円で売っていたミニストーリー集を衝動買いしちゃったくらい。


Friday 20 November 2015

a fixed wind uav

ランタン災害調査では、マルチコプターと固定翼の両方のエキスパートに参加してもらい観測を実施しました。

マルチコプターが4000mを越える標高でまともに飛んだ、という話を聞いたことがなかったのが一番の理由です。一方で、固定翼についてはこのランタン谷での先行研究があります

村を覆う雪氷土砂の量を見積もることが一番の目的でしたが、それと並行して「高標高でのUAV観測」そのものも、それなりに挑戦的なテーマだったわけです。

おかげさまでいずれもうまくいきました。二人のIさんには深く感謝している次第です。


んで、その結果はいずれお目にかかるとして、、固定翼絡みでこんなのを見つけました





カメラの性能が上がっていけば、数年後にはこういうのでも十分研究に使えるようになるんじゃないかなぁ、、と期待してます。

Thursday 19 November 2015

camera on uav

ランタン調査では特別に改造してもらったマルチコプターにソニーのα7を搭載して撮影をしました。


いやもう、種類がありすぎてわけわからん。
かつてのセーラームーンシリーズみたいだな。
ウチの予算で購入したのはRもSもIIもついてないやつね。

フルCMOSのセンサーを搭載しているミラーレス一眼カメラのなかでも軽量(35mmレンズ付きで600g)であること、がその主な理由です。
とかえらそうに書きましたが、首都大のIさんに指定されるままに購入しただけです。


観測も終了し、借用していたマルチコプターも返却したため、特にカメラが必要なわけではないのですが、新発売のカメラが「フルCMOSセンサー搭載のコンパクトカメラ」ということで目にとまったのがこちら。

DSC-RX1RM2

UAVで使うときはちょうど35mm単焦点だったし、α7に比べれば軽いし(507g)、ちょうどいいんじゃね?と思った次第。



が、お値段がただ者ではありませんでした。なんと、「428,880 円+税」!!ワンランク下のタイプでも23万越え、、

すみませんが、当面ご縁はなさそうです。。

Wednesday 18 November 2015

ice climbing in iceland

いや~かっこいい!



忙しいんだけど、見入っちゃいました。

調査でもこういうプロモーション動画作れるといいんだけど、、、


Tuesday 17 November 2015

massive rockfall

ランタン村の災害に関するデータをあれこれ解析しているところで、こんな動画が目にとまりました。

Massive Swiss Rockfall Caught on Video on Climbing




続いて再生されたこちらもなかなかの迫力。。




で す が 、

ランタン村を覆っているデブリの範囲を考えると、ランタン村を襲った雪崩と土砂は、たぶん、これの数十倍あったんじゃないかと思われます。

なんだか想像しがたいですが。

Monday 16 November 2015

bad feeling in thin air

う~む、嫌な予感がする。。。





嫌なら見なきゃいいんですが、う~む、、、

Sunday 15 November 2015

photo evidence

USGSの資料をナショジオが編集した動画を見つけました。





Saturday 14 November 2015

cheese stone

ランタン調査ではUAVによる観測以外にも、いろいろなデータを取得し、現在せっせと解析を進めています。

なかでも衝撃的だったのが、こちらの岩。



Sさんがてこ入れし、在ネパール日本大使館の「草の根援助」によって作られたチーズ工房への分岐にあった岩。

これが元の場所からずいぶんと離れたところで見つかった、という話はカトマンズを出る前にきいてました。


元の場所と、見つかった場所と、岩の重さがわかれば、雪崩の衝撃がわかるんじゃね?


と思いつき、観測初日に早速いってみたわけです。

元あった場所は様変わりしていましたが、村人が周辺の地形の特徴から、「ここだ」というところをGPSで押さえました。

見つかった場所との距離、なんと371 m!!

この岩をぐるりと撮影し、Photo Scanで処理したのがこちら



ここにスケールで大きさを与え、地面を刈り込み、「メッシュの穴埋め」をして、体積を求めたところ、

1.665 m3

お次は密度。周辺にあった似たような石を10個ほど使って求めます。

最初はコップいっぱいに水をいれておいて、そこに石を投入、あふれた水をジップロックで受けて、、、

と考えたりしてましたが、結局、、、

・コップの重さを量る = Wc
・水をいっぱいまで入れた重さを量る = Wc+Ww

・コップに石だけ入れた重さを量る = Ws+Wc
・水をいっぱいまでいれた重さを量る = Ws+Wx+Wc

以上から、

石の体積相当の水の重さ = Ww-Wx (g = cm3)
石の密度 = Ws / (Ww-Wx) (g cm-3)

この手順が一番水を無駄にしなくてすみました。

cozy「今度出題担当が回ってきたら院入試の問題にこれ出そうかな?」
nishi「検討会で怒られるよぉ~」
waka「じゃぁ群馬大で使わせてもらおうかな」

などと軽口を叩きつつ、出た値は

2.648 ± 0.104 g cm-3

すばらしく花崗岩(ちょい軽)な密度が得られました。

ここから、岩の重さは 4.41 ± 0.17 t

衝撃力の計算はまたいずれ。。。

Friday 13 November 2015

icequakes and glacier calving

雪氷のOBで現在北大に所属しているジェッカから、投稿依頼がありました。

この夏にグリーンランドでおこなった観測の一部です。



「地震と雪崩」でデビューしたジェッカですが、こういうことをやることになるとは当時は予想できませんでしたねぇ~

またの投稿をお待ちしてます。

Tuesday 10 November 2015

interstellar

もうずいぶん前の正月のことですが、これだけは映画館で見なければ、と見てきましたよインターステラ-



物理学的破綻を最小限に留めた素晴らしいSFとNature Podcastでもべた褒めしてました。

ただ、直前に飲んだマックコーヒーのおかげで星間旅行は尿意との戦いでした。
しかも太陽系抜ける前に負けたし。

とてもいい映画だったと思います。思ったんですが以下の様々な脳内突っ込みで映画の世界にどっぷりと、というわけにはいきませんでした。

・・・

主人公が現れなかったらそもそもどうするつもりの計画だったのか?

何年も現場離れてたのに、そんなにすぐに宇宙にいけるようになるんか?

一つ目の星での時間遅れが重力のせいなら1.3Gどころではすまないんじゃないか?

あんだけ時間差が生じるなら、先発隊の信号もめっちやred shiftしてるはずだし、そもそも届いた情報量が少ないだろうにそういうのは検討しなかったの?

着陸船であんな重力を脱出できる燃料とエンジン積んでんの?

事象の地平線ギリギリのとこの惑星なんて潮汐力でぐちゃぐちゃのような気がするんだけど?

熟成した特異点ってなにさ?降着物質がなくなっちゃってるってこと?

あんな回りに降着物質も何もないブラックホールなんてあるの?

ってか、あんなんだとX線出してないと思うけど見つかるもんなの?

事象の地平線をまたいでなんで無事なのか?

などなどなどなど、、、


でも、箱のクセにTARSカッケー。
いつ裏切るんかと気になってしょうがなかったけど


Monday 9 November 2015

back side wall

「2015ランタン大なだれ調査」を終え、本日戻りました。1月までのハザードマップ提供という、重い宿題が出ていますが、現地調査自体は成功裡に終了しました。

先日のキャンジンゴンパの内部の3Dイメージの、祭壇と反対側の壁の様子もできましたので、ここに公開。









いやはや、痛々しい。直接研究成果に結びつかないものの、村人やそのサポートをしている方たちに有益そうな成果は順次公開していく予定です。




Sunday 8 November 2015

fast and first product

ネパールゴルカ地震に伴う大なだれによって壊滅したランタン村の被害調査を行ってきました。地震発生直後から、もろもろを投げ打って準備を進めてきた甲斐があり、もろもろの損害があったものの(※)、十分すぎるほどのデータを取得し、間も無くカトマンズを発つ予定です。

※これについては酒の肴にして余りあるほどのお話がありますが、それはまたおいおい。。

ワンチャンスの観測にしては、かつてないほど思い通りの観測ができた一方で、住民たちからはかなり重たい宿題をいただきました。しんどいですが、ここが頑張りどころではないかとcozyは思います。

んでもって、まずはランタンの住民のリクエストに応えることが先決&使い始めたソフトウェアの予行演習を兼ね、ランタン谷奥のキャンジンにあるゴンパ(お寺)の被害状況に関して、内部の様子を3Dで紹介するためのデータ解析を行いました。








現在、これの後ろ側にある面の処理と、ウェブ上でそれぞれの人がグリグリできるようにするための方法を調べているところ。

ご存知の方がおられましたら、ご一報ください。

追記) 表示しやすいよう、写真を小さいサイズに変更

Thursday 5 November 2015

movies with short comment

機内映画で見たものの、特に言いたいことがなかったものをまとめてメモ
とかいいながら結構あれこれ言いたい放題

seeking a friend for the end of the world
世界の終わりもそんな悪くないかも、とついうっかり思っちゃいますが、このツンデレヒロインに振り回されるのはちょっと嫌だ

x-men days of future past
邦題でなぜ&を入れた?意味が全然違うと思わないの?映画業界って皆なっちゃんなの?
すごい能力あるくせにミュータントって激情型が多いのね。
あと、超能力があっても○ゲは防げないのか、、いや、副作用なのかな?

exodus
さっぱりおもろくない
あと津波なめんなコラ

hercules
なんかこう、登場人物全員がいろいろ雑

the november man
シャベル最強!
殺し屋女子思わせぶりに登場したくせにあっけなさ過ぎ。
原題の意味をググったら、日本の科学界にもおりましたよこういう人、さしずめthe november womanってとこですね。

into the storm
リンク先には「竜巻の恐ろしさがよくわかる」云々とかありますが、どっちかというと「竜巻を嘗めるにもほどがある」映画ではないだろうか

expendables 2expendables 3
乱暴者だよ!全員集合!
まぁ、ぶれないのはいいことだよ、シルベスター

big hero 6
予告はほとんど詐欺だな。だが泣ける~

fury
機内食のお供にはちょっと。。。
あんなにぱかぱか殺し合いしてるのに、仲間がやられて動揺する余裕があるんでしょうか?

night museum 2night museum 3
ロビンウィリアムズが泣ける。
映画は普通に楽しかった。

guardian of the galaxy
唯一まともなこと言ってるのがアライグマってのがアレですが、ふつうに楽しかった。cozy的にはもっと突き抜けたB級感を期待してたのですが、、

lucy
まぁあれだ、ダメ、絶対ってやつだ。
悪の親玉そういうのは手下にやらせとくもんだろ、体張りすぎ、とか、
研究者モーガン先生、あんまり役に立ってなかったな、とか、
あそこまで親玉追い詰めたならトドメさしとけよ、とか、
査読コメントをたくさんつけたくなる。

edge of tomorrow
どんどんスキルアップするトムさまカッケー
でも、戻るタイミングがもちっと前だったらとんずらして映画が終わってしまうとこでしたね。

pacific rim
こまけーことはいいんだよ!ってのが画面からびんびん伝わってくるのが良かったです。
マナさま健闘してたと思うけど、宇宙戦争で鼻水たらして怖がるダコタさまの域にはまだまだ

secret life of walter mitty
昨年のグリーンランド調査の準備中に宣伝を見て、「これは見ないかん!」と思ってたのですが、なかなかチャンスがありませんでした。
宣伝でグリーンランドエアーのプロモーション映画かと思ってたのですが、いろんな辺境にいってます。
でも、アフガニスタンでヒマラヤとか氷河とか言ってるのが謎。だいたいあんな湿潤じゃないだろ、アフガニスタン。
やっぱ仕事柄気になっちゃうの
会社生活が嫌になったオッサンが現実逃避する話かと思ってみていたら、骨の髄まで社畜だったでござる。

penguins of madagascar
突き抜けたすばらしさ!
この中では一押し!